小山宗祐先生インタビューページ



angelica-萩原朔太郎-
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angelica-中原中也-
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angelica-高村光太郎-
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朗読CDシリーズ『angelica』のジャケットイラストを手掛けて
くださっているイラストレーター・小山宗祐先生より、コメントを頂きました!



◆イラストを描いたご感想をお願いします。

担当の方とアイデアを交換する作業は毎回楽しいですし、声が入った
後の物を聞いて、新鮮な気持ちで聴けるのも楽しかったりします。
ちなみに、ケースやジャケット、レーベル含め商品全体のデザインが
上品&綺麗で驚きました。
得てして地味に見える部分ですが、こういう部分がイメージ通りですと
嬉しいです。
ケースを開けた時の白がまぶしい!(笑)。


◆イラストを描く上で注意した点、意識した点等教えて下さい。

モデルとなっている実在の詩人イメージ、絵としてのテイスト、
演じて 頂いている役者様の声、この3点をどう自然に融合させるか、
という部分に注力しました。
モデルが実在の人物でも肖像画ではいけませんし、あまりに
マンガチックでもイメージに合いません。
このあたりの画風の部分は最後まで調整しました。
尚、不思議な植物のような模様が、自分が思っていた以上にアクセントと
して効いているようで、 担当さんのお気に入りかつ、周りの評判がよくて
嬉しかったです。


◆今シリーズはどのような手順で制作を行ったのでしょうか?また、普段の制作方法との違いはありますか?

資料を見つつ、油絵のような感じで描き込んで行くのですが、 本作は詩や役者様の声のイメージを最優先として製作する為、 完成前の物を一旦
見て頂き、声が入った後そこからまた担当の方のアイデアを取り入れる事もありました。
『angelica−中原中也−』のジャケットに書かれたキャラクターが帽子を
持っているというアイデアは、 担当さんから頂いたアイデアだったりします。
このワンポイントで全体が引き締まりました。

それと、(役者さんの)声を先に聞いてしまうと、どうしても声の魅了のみ
から想像する姿になりすぎてしまい、 実在のモデルと詩自体のイメージを表現し難くなったりしますので、 描く前に声を聞くか、それとも先に詩を
読むかの順番も担当の方と調整しました。
作品によってはラフを役者様に見て頂き、そこから演技に特徴をつけて
頂くという過程も踏んでいます。
このような手順は他の作品では類を見ない部分かと思います。


◆皆さまへメッセージをお願いします。

声と実際の詩、2つのテイストを最大限に引き立つよう製作しましたので、 ジャケット絵のそのあたりを注目して頂ければ嬉しいです。
詩の文庫本を片手にCDを聞きつつ、頭の中でジャケット絵のキャラを
想像して頂くと、 とても臨場感のある作品として楽しめるかと思います。
学生の方は、このCDを聞きながら詩の感想文や論文を書くとはかどるかも?という事で、 文学及び学問の発展にも大いに貢献した、教育上
大変よろしい作品に仕上がったと思います(笑)。


小山宗祐先生ありがとうございました!